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Microsoft DirectX : ウィキペディア日本語版 | Microsoft DirectX[だいれくとえっくす]
Microsoft DirectX(ダイレクトエックス)は、マイクロソフトが開発したゲーム・マルチメディア処理用のAPIの集合である〔IT用語辞典 〕。オーバーヘッドを少なくしたデバイスの仮想化・抽象化を提供する。Windows・Xbox・Xbox 360・Xbox Oneなど、マイクロソフト製のプラットフォームおよびデバイスにおいて広く利用されている。グラフィックスに関しては、DirectX (Direct3D) 互換のビデオカードを利用することにより、高品質の2次元・3次元コンピュータグラフィックスを高速にレンダリングできる。 == DirectX Runtime == DirectXのランタイム(DLL)には大きく分けて2種あり、1つはd3d11.dllやd2d1.dllなどのような基本ランタイム、そしてもう1つはd3dx11_43.dll、D3DCompiler_43.dll、XAudio2_7.dllやxactengine3_7.dllといったSDK依存の追加ランタイムである。前者はWindows OSのセットアップ時(プリインストール)、もしくはWindows Updateなどを通して最新のサービスパックや更新プログラムの適用時にシステムコンポーネントとして標準インストールされる一方で、後者はアプリケーションの開発に使用したDirectX SDK(Windows SDK)のバージョンに依存し、またWindows Update経由でのインストールはできないため、DirectXアプリケーションの利用者がマイクロソフトの配布サイトからDirectXエンドユーザーランタイムのセットアッププログラムをダウンロードして明示的にインストールする〔DirectX の最新版をインストールする方法 〕か、もしくはDirectXアプリケーションの開発者がアプリケーションのセットアッププログラムに必須ランタイムのインストール機能を含める必要がある〔ゲーム開発者のための DirectX のインストール 〕。なお、Windows SDK 8.0付属のD3DCompiler_46.dllや、Windows SDK 8.1/10付属のD3DCompiler_47.dllなどは、OSによっては標準でインストールされておらず、また単独のエンドユーザー向けインストーラーも提供されていないため、開発者が対象環境に応じて明示的にアプリケーションに同梱しておく必要がある。 Windows 8.x以降は前者の基本ランタイムに加えて後者の追加ランタイムのうち特定のバージョン(XInput1_4.dllやXAudio2_8.dllなど)が最初からシステムコンポーネントとしてプリインストールされており、WindowsストアアプリおよびユニバーサルWindowsプラットフォーム (UWP) アプリの開発では基本ランタイムと、この特定のバージョンの追加ランタイムのみを使うことができる〔XInput Versions 〕〔XAudio2 Versions 〕。 DirectXを使用したアプリケーションプログラムを実行する際、「xxx.dllが見つからなかったため、このアプリケーションを開始できませんでした。……」といったエラーに対処するには、DirectXランタイムのアップデートが必要になる〔DirectX エンド ユーザー ランタイム Web インストーラ 〕。ただし、使用するOSによっては完全に実行不可能である場合もある。例えばWindows XPではDirectX 10以降を使用したアプリケーションは実行できない。また、Windows Vista/7/8.xではDirectX 12を利用することはできない。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「Microsoft DirectX」の詳細全文を読む
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